最後の決断

本日、
ある患者さんからメールがありました。
メールの内容は、
今回の胚移植が失敗に終わったこと。
実は完全に失敗というよりは、
一旦着床はしていたようだが、
その後流れたのだろうということでした。

更にメールでは、
今回で治療は終了しようと思う。
自分の年齢と今後の生活を考え、
これ以上の治療はしないとありました。

不妊治療の終了は、
人により意味が違いますが、
この方の場合、
治療の終了は妊娠を諦めると言うことです。

治療の結果が最終的に出ない場合、
いつかどこかのタイミングで諦めることになります。
ただどこか最終ラインなのかで皆さん迷います。

この方の場合には、
自分の年齢とこれからの夫婦の収入、
産まれてくる子どもの養育費などを考えて、
今回の決断に至ったようです。

個人的にはもう少し続けてもとは思いますが、
どのタイミングで決断するかは、
そのご夫婦で決断するしかありません。

年齢は一つの目安ではありますが、
39才と40才と42才の差は感じませんし、
45才を超えても、
トライする気があればそれは構わないと思います。

何にせよ最後の決断は、
今後の人生を左右するものですから、
ご夫婦で納得するまで話し合って下さい。
ただ十年、二十年経っても、
この答えが正解かどうかは分からないでしょうが。