2011-01-01から1年間の記事一覧

OHSS

今日来院された患者さんは、 採卵の為の刺激でOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になり、 その病院の提携病院に入院されました。 その入院先では、 同じ病院からの入院患者が多く入院しており、 入院中にも更に何人か入院して来たそうです。 同室の患者さんがたま…

意識の違い

今日のお話は、 度々このブログの中でも話題になる、 「男女の意識の違い」です。 特に妊娠や出産に関しては、 両者の意識の違いは大きいようで、 これが不妊治療の時に大きな問題になります。 当然の事ながら、 女性にとっての妊娠や出産、子育てと言うこと…

答え

ニュース記事からですが、 3年前にロシアでIVF(体外受精)により妊娠・出産した51歳の女性が、 高齢での高度医療に疑問を投げ掛けているとのことです。 この女性は47歳の時に、 他者からの提供卵子と11歳年下のパートナーの精子で体外受精を行い、 …

不妊治療を専門的に行う鍼灸院として、 かなり前から引っ掛かっていることがありました。 私が不妊治療を専門的に診ようと掲げてから、 まだ10年弱ですが、 これまでにも複数人、 全力で治療しても良いのかどうか迷う患者がいました。 その中最も多いのは…

無駄な努力か?

先日来られた患者さんとの間で、 こんな会話がありました。「HPには治療効果が出るまで少し時間が掛かるとありますが、 既に採卵が決まってたりすると、 治療を受ける意味がないんでしょうか?」「厳密には卵の質自体に作用するのは難しいですね。 ただもし…

優先順位

先日書いた不妊治療を受ける旦那さんの心得ですが、 残念ながら全く広がりませんね。 それりゃそうか....。 ここ最近は驚くほど無知な女性は減りました。 不妊治療を受けながらタバコを吸っていたり、 インスタントばかり食べていたり、 お菓子を大量に食べ…

複雑

治療に長くかかっていると、 様々なプレッシャーから、 理屈抜きで逃げ出したくなります。 実は悪いのはパートナーではないかとか、 病院のせいではないかとか。 ある程度自分の体調が悪いと言う自覚があっても、 これは決定的な原因ではないはずだから、 病…

不妊治療を受ける旦那さんの心得

1.不妊治療を一人で戦わせない 治療を孤独なものにしないで下さい。 一緒に頑張ろうという姿勢を見せて下さい。2.ほんの少しでも良いから不妊治療の知識を付けましょう 専門家になる必要はありませんが、 ほんの少しでも情報を共有しましょう。3.奥さ…

責務

不妊治療をする人の多くは、 不妊治療の専門病院に掛かります。恐らく大部分の人は、 病院選びをネットの情報を元に行い、 より評判の高い病院を選ぶでしょう。 或いはは説明会等に参加され、 医師を見てからと言う人もいるでしょう。ただ病院の説明会は、 …

気軽に

久し振りの更新です。長い間更新をサボっていましたが、 その間にも色々ありました。 新たな妊娠や出産、 出産間近の妊婦さんの治療などなど。わざわざ写真を送ってきてくれた方もお二人いましたが、 やっぱり新生児は可愛いですね。 無条件に可愛いのは、 …

身体のこと

毎度の話ではありますが、 身体作りは大事だなぁと思う話です。 最近来院された方の中には、 男女問わず比較的若い人もいらっしゃいます。 普通ならば、 まだまだ不妊治療なんてという年齢に見えますが、 来院されるからにはそれなりの理由というか、 それな…

ご報告

金曜日の診療中に、 以前来院されていた方がいらっしゃいました。 近くの産科で、 無事奥さんがご出産されたと言うことで、 わざわざご挨拶に来てくれました。 ご夫婦で熱心に来院して頂き、 安定期以降も定期的に来院されていたので、 無事の知らせを聞くと…

経皮毒のお話

今テレビで、 高齢出産を題材にしたドラマが放映中ですね。 田中美佐子さん主演で、 当院の患者さんも殆どの方が見ているようです。 まぁ中身は少々現実味に欠ける部分もありますが、 ドラマですからあんなものでしょうか? 冒頭のインタビューには皆さん見…

父親予備軍

自覚症状のない患者さんを治療するのは、 治療効果を体感しにくい為大変です。 特に男性の場合、 不妊治療にかかる抵抗感は女性以上で、 「治療=自分が欠陥がある人間だと認めること」 と思うのか、 自分は関係ないというプライドなのか、 他覚所見(乏精子…

治療のストレス

かなり久し振りの更新です。 5月は何かバタバタしてて落ち着きません。 さて今日は治療所の話題ですが、 先日来院された患者さんはどこか堅い表情で、 ただ緊張しているだけなのかと思っていましたが、 徐々にその原因が分かってきました。 どうもひより堂…

嬉しい報告

今朝は嬉しい出来事が二つありました。 一つ目は、 当院に1年以上来院されている方ですが、 先日初めての体外受精をされました。 既に結構長い間治療を受けて頂いていましたので、 結果が非常に気になりましたが、 今朝電話で妊娠反応陽性のご報告を頂きま…

ふとしたことで、 助産師さんとお知り合いになりました。 かの有名な桶谷式授乳法を、 故桶谷そとみ氏に直接師事された方です。 実は桶谷式と言えども、 かなり厳格にされる方から、 ある程度幅を持った指導をされる方まで、 非常に個人差があります。 今回…

21種類

治療所の足湯のコーナーには、 様々な情報を掲示しているのですが、 その中に、 ビタミンDが精子の運動率を向上させると言うものがあります。 ビタミンDといえば、 カルシウムの吸収に関係深く、 骨粗鬆症のために病院でも処方されたりします。 このビタミン…

帝王切開から自然分娩へ

昨日の朝一番で、 先月通院されていた患者さんが、 出産報告と産後の腰痛の治療のため来院されました。 出産されたのが31日で、 その後お子さんに黄疸が出たため、 お母さんだけ退院されて、 授乳のために通院していたようで、 産後のしんどい時期に大変辛…

卒業

今日久し振りに来院の患者さんに、 「もう終わりにしようと思います。」 と告げられました。 数ヶ月前にもどうしようか悩んでいると相談を受け、 色々とお話をしながら治療を再開したのですが、 終わりの見えない治療と、 今ひとつ本音の見えないご主人に疲…

遠隔地での高度医療

特殊な治療を売りにしていたり、 或いはメディアで有名な病院に通う人の中には、 かなりの遠隔地で治療を受ける人がいらっしゃいます。 東京の某病院や北九州の病院などは特に有名で、 日本の遠隔地だけでなく海外の方も来院されます。 ただ遠距離の場合に問…

子宮外妊娠

体外受精で子宮外妊娠が多くなることは知られています。 ただ最近の統計では、 凍結胚移植の場合にはこれが低くなることが分かったそうです。 データで分かることは、 初期胚の場合は胚盤胞よりも高い確率で子宮外妊娠となり、 その傾向は凍結胚でも同様とな…

胚盤胞移植のお話

単一胚盤胞移植で健康な子の出産を左右する因子 このニュースでは、 胚盤胞移植では5日目で胚盤胞になったもの、 つまり基準となる日数で胚盤胞になった方が、 その後健康な出産をしやすいとあります。 勿論、 出産や胎児の状態は、 子宮の状態も妊娠中の栄…

旦那さんと不妊治療の関係

鍼灸も栄養療法も、 ご夫婦で受けて頂いた方が効果的なのは間違いないのですが、 基本的に治療は奥さんが優先で、 どちらかというと旦那さんは受け身です。そんなこともあって、 今までは私も、 「腰でも肩でも悪いところがあれば治療しましょう。」 と言っ…

治療の話

鍼灸治療を受けるのは、 一般の人にとっては一大決心だったりするようですが、 いざ受けてみると拍子抜けする人も多いようです。 皆さんの頭の中では、 全身に一杯鍼を刺され、 苦痛に耐え抜かなくてはいけないとか、 怖い先生が、 「とんでもない状態だ!」…

父親の産後うつ

父親になると言うことは、 喜びと共に苦しみも背負うことになる方もいます。 父親の産後うつ病は、 決して他人事ではなく結構な割合で存在します。 あるデータでは、 10人に1人がの父親が産後うつになるそうです。 特に仕事が上手くいっていない父親は、 …

医原性不妊症

つい先日、 大阪にあるKクリニックの学会報告を見ていたのですが、 面白い内容が書かれていました。 このK先生は漢方薬で治療をされています。 滅多なことでは体外受精や顕微授精をしない先生で、 人によっては少々焦れったいようです。 ただ特筆すべきは…

腹帯

今日は午前中に、 久し振りの患者さんがいらっしゃいました。 現在妊娠36週で、 腰痛を訴えての来院です。 妊娠初期から背中の張りなどはあったようですが、 先日から腰の痛みが強くなり、 片足荷重が出来ないとのことでした。 妊娠後期になると、 恥骨結…

元気の固まり

今日の午前診も殆ど終わり、 帰り支度をしようとしていたときに、 自動ドアの開く音がしました。ふと入り口を見ると、 こちらを見てにっこりしている方がいます。 一瞬誰か分からなかったのですが、 よく見ると以前治療をしていた方で、、 小さな赤ちゃんを…

肝臓と妊娠力

先日から肝臓の話や蛋白質の話をブログで書いていましたが、 今日不妊関連のHPでこんな記事を見付けました。「蛋白質の摂取は肝臓のエストロゲン受容体を通して妊娠する力に影響する」これは正に当院で言い続けてきたことです。 東洋医学というと、 どうも…