心配

 昨日、
当院での不妊治療の末、
無事妊娠9週目を迎えた方からメールがありました。

 当院では、
妊娠や出産のための身体作りをするために、
栄養療法の一環としてサプリメントを飲んで頂いています。
この中のビタミンAが気になり、
妊娠中に飲んでいても良いのかという問い合わせでした。

 ビタミンAやEは脂溶性ビタミンです。
脂溶性は水溶性とは違い、
体内に蓄積するビタミンだからという理由で、
しばしば妊婦には危険であるかのように言われます。

 ただ考えて頂きたいのは、
脂溶性ビタミンも体内では常に消費されており、
脂溶性ビタミンが足りないことでも、
大変な害があるということです。

 脂溶性ビタミンであるAは、
体内では皮膚や粘膜を作ったり、
免疫系でも使われます。
また眼の感光物質であるロドプシンを作るのに必要です。
ビタミンAが足りない人には夜盲症が起こったり、
乳幼児では失明する子どもが出たりします。

 栄養欠乏気味のアフリカでは、
定期的にビタミンAを与えることで失明する子どもが減りました。
日本でも昔は、
カワイの肝油ドロップが幼稚園では定番のおやつでした。
(うちの子どもの幼稚園では今もそうです)

 まぁ妊娠中はお腹の子どもが全てですので、
多少気にし過ぎでも良いかもしれませんが。

 妊娠中はお腹の子どもが、
産まれてからは赤ちゃんの健康が気になりますよね。
私でも未だに1歳半の我が子が寝てるうちに死なないか、
幼稚園や小学生の子どもがスポーツで死なないか、
怖くなるときもあります。

 最近は夜も冷えるので、
夜中ふと子どもが冷たくなっていると、
寝息を確認したり脈を取ったりしますね。
昨日も私の下敷きになりかけている次女の脈を取りました。
当然無事でした。