ビタミンA

昨日、
栄養療法だけをさせて頂いている、
他府県の方から妊娠のご報告を頂きました。
ただこの方は、
それよりもビタミンAのことが気になるようで、
妊娠の喜びよりも、
過剰摂取になってはいないかと、
一日中気を揉んでいたようです。
通常ビタミンAやEは脂溶性ビタミンとして、
過剰摂取を戒められています。
ただよく勉強をすると、
実はビタミンはバランスよく、
必要量に応じて摂取すると案外多く必要なことがわかります。
過剰摂取が問題になる場合は、
ダイエットの一環として絶食状態で大量に摂ったり、
栄養失調がちの極端な環境下(昔のエスキモーとか)でありながら、
大量の生レバーなどを一時に摂った場合です。
この場合、
ビタミンAが大量に貯蔵される肝臓から、
血液中に運び出せなかったり、
血液中から各組織に取り入れることが出来なかったりします。
その場合には過剰症が現れます。
必要なものをバランスよく摂っていれば、
脂溶性ビタミンであるAは、
皮膚や粘膜を作り、
免疫系を整え、
目をよく見えるようにしてくれます。
個人的には、
不妊治療においても良質の脂溶性ビタミンは、
かなり重要なものであると感じています。
食事を気にするのは大変大事ですが、
補い切れない栄養素をサプリメントで補う場合、
そのバランスや量、質に拘ることも、
妊娠への近道になることは間違いありません。