ストレス

不妊治療はとかくストレスのかかる治療ですが、
病院や医師のあり方によっては、
不必要にストレスを受ける場合があります。
過剰なストレスは、
当然妊娠をし難くし、
流産をしやすくします。
以前、
当院に来院していた患者さんは、
とある専門病院で医師に、
「そんなこと言ってるから妊娠できないんだ。」
と言われたことにショックを受けて、
専門病院での治療を止めました。
自分は少しでも情報が欲しいし、
自分の身体のことを知りたい一心で聞いたことが、
医師の‘かん’に触ったようです。
で、
その人はと言うと、
私にひとしきり愚痴をこぼして帰っていきましたが、
次の月経がこなくて妊娠したことを知りました。
治療自体がストレスになっていて、
それから解放されたことがプラスに働いたようです。
機能性不妊の場合には、
こうしたことはたまに聞きます。
そんなこともあって、
当院に来てもらっている間は、
なるべく患者さんと話をして、
最低限ストレスのない治療を受けて頂こうと考えています。
辛い苦行の先には結果が出ると思う人もいるでしょうが、
不妊治療に関しては必ずしもそうではありません。
如何にストレスを溜めないように、
如何に苦痛を少なく治療を受けるか、
身体を作るかが秘訣と言えるのかもしれません。
だって妊娠生活の方が制限も多く、
不安な日々を過ごすことも多いですから。
気を張ったままで妊娠生活に飛び込めば、
息切れしない方が珍しいのです。