法で中絶を禁止？

　先日何かと話題の野田聖子議員が、
「少子化対策のために人工中絶を禁止にすべき。」
と発言されていました。

　平成２３年度の統計では、
日本の人工中絶の数は約２０万件。
単純に２０万人の命が絶たれています。

　理由は様々でしょうが、
言えることは望まれない子どもだったということ。
もし野田議員が言うように、
中絶を禁止して産まれてくる子どもたちを、
養子として育てる環境があれば良かったのでしょうか？

　これが少子化対策になるのでしょうか？

　勿論議論の余地は大いにあるとは思いますが、
増える傾向にある２０才未満の中絶などは、
中学生や高校生が妊婦として生活できるのか、
負の連鎖は生まれないのかなど議論の余地はあります。

　数が増えれば良しとするのか？
子育ての環境を整えることもなく、
子育て世代にかかる負担を増やし続けているくせに、
極論だけを唱えるのは如何なものかとは思います。

　子育てを社会で行うことには賛成ですが、
それにはまだ社会も国民も成熟していません。
少なくとも現在経済的に苦しい中、
子育てや不妊治療を行っている方などは、
順番があるのではと疑問に思うことでしょう。