先日のヤフーニュースで、
「妊娠が分かった時点で約18%の妊婦が喫煙中だった。」
というものがありました。

 恐ろしい数字だと思いますが、
最悪妊娠判明時に禁煙した人はまだしも、
そのまま吸い続けた人も結構いることに衝撃を受けました。

 町中でも、
喫煙しながら子どもを前後に乗せて自転車を漕ぐ母親を見掛けますし、
子どもの行事ごとの現場でも喫煙が我慢出来ない親は沢山見掛けます。

 大人が自分の責任で吸うのは、
人に迷惑を掛けなければ自由ですが、
自分の意志でやめれない状態で、
中毒患者のようにどこでも吸い続けるのは、
子どもにとってもいろんな意味でどうなんでしょう?

 喫煙をする人は色々言い訳しますが、
少なくとも不妊治療をする人などは、
完全禁煙以外ありえません。
喫煙中の方は当院でもお断りしております。

 本当は夫婦共にと言いたいところですが、
そこはご夫婦で話し合って下さい。
何故かご主人の説得も頼まれますが、
不妊治療の成績が下がることや、
子どもに障害のリスクを負わせることは話しますが、
それ以上はご夫婦の問題です。

 よくよく話し合いの上、
治療にご夫婦で参加して下さい。
不妊治療は子育ての準備期間みたいなものです。
人間困ったときや弱ったときに、
本来の人間性が垣間見えるものです。

 目の前の方と小作り子育てが本当に出来るのか、
よく吟味して下さい。
その人の子を身籠もりリスクを負って出産し、
憎たらしくなる反抗期にも身を削って子育てをします。

 常に子どもの向こう側には、
旦那さんの姿が見え隠れします。
子育てしている人なら誰もが経験することです。