東洋医学での未妊治療の特徴

 先日から来院して頂いている女性のお話。
治療内容は当然というか、
お子さんが欲しいと言うことなんですが、
妊娠自体は経験されています。
ただ出産には至らないことと、
2度の掻爬後なかなか妊娠しない。

 現在は専門病院に通うものの、
余り積極的な投薬や治療は受けていません。

 さて当院での見立ては、
脾腎陽虚(ひじんようきょ)となりました。
特に腎臓の弱りが強く、
腰膝酸軟(ようしつさんなん)が酷く出ています。

 腰膝酸軟なんて聞いたことが無い人が殆どでしょうが、
簡単に言うと足腰が弱く立ち歩きが辛い。
この方の場合、膝の痛みが特に酷く、
まだ30代前半にも関わらず椅子からすら立ち上がれない。

 一般的に見ると整形外科疾患と婦人科疾患ですが、
東洋医学では腎の弱りから来る症状ですから、
同じ原因であると考えます。
当然のことながら同時に治療対象となり、
両方の症状が同時に良くなるはずですし、
そうなる必要がある(ならないとおかしい)。

 東洋医学の場合、
こうした様々な症状が同時に治ったり、
治す必要があったりすることが多く、
より健康な状態で妊娠や出産を迎えることが出来ます。

 是非東洋医学での未妊治療を経験して頂きたいですね。