治療内容を変えるきっかけ

不妊治療を一定期間受けていると、
その治療の効果が挙がっているかどうかって、
非常に気になりますよね。
またその副作用についても同様ですよね。
排卵誘発剤を使用することでの副作用や、
月経を意図的にホルモン剤で誘発することでの副作用は、
医師の間でもかなりの認識の差があります。
一般的な排卵誘発剤であるクロミッドでも、
処方される先生でかなり試用期間や頻度に差があります。
私は薬剤師でもありませんし、
勿論医師ではありませんが、
患者さんのお話を聞いていると、
かなり短期間でも内膜が薄くなったり、
卵の質に変化が出る人がいるように思います。
医師の間でも、
数周期続けて暫く使わない医師から、
3年程度は大丈夫と連用する医師まで、
かなりの差があります。
基本的には西洋医学不妊治療をする場合、
治療期間が延びれば延びるほど、
身体は弱る傾向が強いですから、
「年齢=妊娠の目安」
となるのは当然です。
そこである程度の目安をもって、
治療や病院を変える必要があるのではないでしょうか?
自然妊娠から人工授精までの間は、
適切な身体作りをしていなければ2〜3年でしょうか。
この間で妊娠しなければ、
何か新たなステップが必要です。
人工授精は前にも書いたように、
基本的にはタイミング指導とそう変わりませんので、
体外受精に移行するか、
根本的に身体を治療する、
鍼灸治療などを併用すればかなり変化が現れます。
但し鍼灸治療も、
難症になれば1〜2年は治療を受ける必要があります。
体外受精や顕微授精まで進んでいる場合、
もっと深刻です。
個人的には数回施術しても妊娠に至らない場合や、
流産を繰り返す場合には、
やはり根本的に身体を作る必要があります。
強制的に多くの卵を作っている場合には、
栄養療法も必須です。
またこの場合、
栄養療法はかなり効果的でもあります。
内膜や卵胞チェックを受けていれば、
内膜の厚さが減ってきたり、
卵胞の成長が遅れたり育たなかったりしてくれば、
弱りは酷くなっていると思って良いでしょう。
実際には薬剤を変更したり、
量を増やしたりしますので、
気付いた時点ではかなり進んでいると思います。
当院に来院される方の中でも、
数年治療を受けて卵が採れないという方は、
かなり虚証が進んでおり、
治療時間がかかったり、
治療頻度が必要だったりします。
また、
身体の状態は、
日々の生活の中で気付くこともあります。
肌の調子や髪の艶、腰痛や肩凝り、頭痛、
寝起き、眼の見え難さなども、
その方の体力や婦人科能力とも関連しています。
この辺りに変化が見られたら、
転院や鍼灸治療も視野に入れみては如何でしょう?