水を考える

昔から健康法の一つに、
水を大量に飲んだり、
特殊な力がある水を飲むというものがあります。
確かに身体の大部分は水ですので、
良い水を摂れば身体に良さそうな気がするのは、
まんざら分からないでもありません。
ただ大部分が水であるということは、
逆に水が足りない状況にもなり難いということです。
しかも湿気の多い日本では、
昔から「水毒症」という水分代謝の異常は、
体調を狂わすものとされてきました。
お風呂に浸かり汗をかくのも、
この溜まった水分を外に出すためなのです。
水だけでなく、
気や血も同様に、
「循環させる」ということが重要で、
ただ単に大量にあれば良いというわけではないのです。
妊娠をするにおいても、
血があれば良いわけでなく、
それが滞ることなく循環して、
子宮を潤す必要があるのです。
また水分子自体が大きな力を持っているものですので、
霊験新たかな水など必要ありません。
水であるというだけで良いのです。
敢えて拘るとするなら、
水に熱を加えて飲むことで身体を温めるくらいでしょうか。
水を飲んで妊娠しやすい身体を作るには、
水の質や量よりも、
その水をどう動かすか、
どう排出するかを意識するべきです。
つまり運動とミネラルの摂取が大事だということです。
定期的に滲む程度の汗を掻き、
ミネラルたっぷりの食事を心掛ける。
これが水を利用して妊娠しやすくなる秘訣です。