タバコの影響

実は私が治療する女性の中にも、
少なからず喫煙しながら不妊治療を受けている人がいます。
私としては常識を疑いますが、
当の本人はそこまで深刻には考えていないようです。
本来は子どもが中々授からない時点で、
自分の負の部分は極力減らそうというのが、
極めて自然なことのように思いますが、
「止めるのはストレス」
だとか、
「胎児に本当に影響があるのか」
なんて真顔で言うのです。
少し勉強すれば、
胎児の奇形や乳児の突然死、
或いは小児喘息などと深い関連があることは分かるはずです。
でも自分のことは棚に上げて、
不妊治療にすがるのは無責任です。
子どもへの健康への最低限の努力を惜しむなら、
本当に子どもが欲しいなど言わない方が良いですね。
辛口ですが本音です。
世の中には、
タバコや酒を楽しみながら子育てをする人は、
実は山ほどいるでしょうが、
それは決して良い状況ではありませんし、
今現在、
健康な子どもを授かりたいという人がすることではありません。
ではここでタバコの影響を箇条書きにします。
1.男性の喫煙で体外受精の成功率が半分になる
2.妊婦の胎盤早期剥離がおこりやすくなる
3.低体重児がうまれやすい
4・乳幼児突然死症候群が起こりやすい
5.母乳により濃縮された有害物質が乳児に移行する
6.赤ちゃんが急性ニコチン中毒を起こすことがある
7.小児の癌や心筋梗塞のリスクとなる
8.早産・流産の確立が2倍以上
9.先天異常を起こしやすい
10.早・前期破水が起こりやすい
これを見ても吸うなら、
ご夫婦共にちょっと常識を疑います。
色々な意味で考え直しをお願いします。