SIDSとセロトニン

今回は不妊の話題ではありませんが、
皆さん気になるであろう、
乳幼児突然死症候群SIDS)についてです。
SIDSは、
ある日突然、
健康な乳幼児が寝たままこの世を去るという、
非常にショッキングな病気です。
今までに、
うつ伏せ寝や家族のタバコ、
飲酒が原因の一つと言われていましたが、
新たに脳内物質の関与が疑われています。
この脳内物質はセロトニンで、
脳内のセロトニンの量が少ないと、
睡眠中の酸素欠乏や二酸化炭素の増加に気付かず、
寝返りや覚醒が出来ないとのことです。
これは先天的な要因のようで、
生まれつきセロトニンの分泌が少ないようです。
成人でセロトニンが少ないといえば、
鬱病などの精神科疾患の方がいらっしゃいます。
となると、
両親のどちらかが鬱病を抱えている方は、
その子供が遺伝的にSIDSを発症する可能性があるということでしょうか?
この辺りはしっかりと調査して頂きたいところです。
それが分かれば、
ある程度はSIDSを予防できるかもしれません。
乳幼児の呼吸中枢は未発達ですので、
その時期さえ気を付ければ、
SIDSで失われる貴重な命を少しは救えるのかもしれません。