治療の話

鍼灸治療を受けるのは、
一般の人にとっては一大決心だったりするようですが、
いざ受けてみると拍子抜けする人も多いようです。
皆さんの頭の中では、
全身に一杯鍼を刺され、
苦痛に耐え抜かなくてはいけないとか、
怖い先生が、
「とんでもない状態だ!」
なんて言う光景が目に浮かぶようです。
だから実際に来院されると、
施術する人間が案外若いことに驚いて、
鍼自体も数が少なく、
痛みもそうないことに拍子抜けするようです。
更に、
「そんなに悪くないですよ。」
なんて言われてしまうと、
「じゃあ来なくても良いのか?」
となってしまうようです。
不妊治療自体は夫婦の問題ですので、
旦那さんが原因の場合には、
女性は案外元気な事もあります。
勿論そうした場合でも、
女性は妊娠だけでなく出産、
子育てをフルパワーで行うために治療は必要なのです。
悪いところは見つけ出すと幾らでもありますので、
どこまでやるかという問題になります。
ただ不妊治療には、
「どこまでやれば万全になるか」
の答えはありませんので、
やれるだけのことをやるしかないのです。
それが不妊治療のしんどいところですね。
だから余計に、
苦痛に顔を歪めるような治療はしたくないんです。