子宮外妊娠
体外受精で子宮外妊娠が多くなることは知られています。
ただ最近の統計では、
凍結胚移植の場合にはこれが低くなることが分かったそうです。
データで分かることは、
初期胚の場合は胚盤胞よりも高い確率で子宮外妊娠となり、
その傾向は凍結胚でも同様となります。
また体外受精と顕微授精では、
顕微授精の方がやや起こりにくくなります。
つまり最も子宮外妊娠を起こしやすいのは、
「体外受精による初期胚の新鮮胚移植」であり、
最も起こしに難いのが、
「顕微授精で採れた凍結胚の胚盤胞移植」であるということです。
また一部では根強い人気のGIFT法は、
卵管内に戻すためでしょうか、
より高い子宮外妊娠の確率となっているようです。
統計を取った機関が違いますので一概には言えませんが、
参考程度に見てみると、
・新鮮単一初期胚移植(体外受精) 2.4%
・凍結融解単一胚盤胞移植 0.8%
・GIFT法 3.23%
となっています。
上の二つのデータは同じ機関のもので、
GIFT法のものは違う機関のものですが、
下のデータを出しているところでは、
体外受精での子宮外妊娠の確率を2.2%としていますので、
上の機関でデータを取るとGIFT法は更に確率が上がるかもしれません。
子宮外妊娠をしてしまう方は、
こうしたデータも活用して、
より確率の高い治療法を選ぶべきなのかもしれません。