遠隔地での高度医療

 特殊な治療を売りにしていたり、
或いはメディアで有名な病院に通う人の中には、
かなりの遠隔地で治療を受ける人がいらっしゃいます。
東京の某病院や北九州の病院などは特に有名で、
日本の遠隔地だけでなく海外の方も来院されます。

 ただ遠距離の場合に問題になるのは、
毎日の注射や診察がどうしても近隣の病院になることです。
大抵は提携病院などで受けることになるのですが、
それらの病院が緊密な連絡を取っているかというと、
そんなことはない場合が殆どです。

 となると治療の大部分を受ける病院の貴重な情報ではなく、
あくまでも見込みだけで投薬の方法や量を、
提携病院に指示していることになります。

 幾ら特殊な治療法を用いても、
患者さん自身の日々の変化が分からないようでは、
安全により良い治療が受けれるとは、
私には到底思えません。

 やはり通える範囲でより良い病院を選ぶことが第一。
或いは採卵や移植、
或いはMD−TESEを行う病院以外で、
しっかりと日々の変化を診てくれる病院を探し、
そこに体調管理をして頂いくのが一番でしょう。