意識の違い

 今日のお話は、
度々このブログの中でも話題になる、
「男女の意識の違い」です。

 特に妊娠や出産に関しては、
両者の意識の違いは大きいようで、
これが不妊治療の時に大きな問題になります。

 当然の事ながら、
女性にとっての妊娠や出産、子育てと言うことは、
本能的な行動です。
一方男性は、
子作り自体は本能行動ですが、
妊娠や子育て自体にはそこまでの執着はありません。
(特にヒトの場合)

 そこで不妊治療の際に温度差が生じてしまい、
これを拗らせると離婚問題にまで発展します。
でも男性には悪気は無いんです。
考えが及ばないだけで。
女性はその無神経さが無性に腹が立つようで、
悪気ない一言が決定的な一撃になるようです。

 例えば一生懸命に治療をしていても、
夫婦の望むような結果が出ない時に男性が言いがちなセリフ、
「君が好きなようにすればいい。」
「歳も歳だし体外受精に進もう。」
「夫婦二人でも良いんじゃないか?」
こうした言葉は、
男性の真意とは裏腹に女性を傷つけます。

 また経済的なことを理由に諦める場合にも、
現実的には正しい部分もありますが、
「産まれてしまえばどうにかなる。」
と言う環境で育ってきた女性からは支持されません。

 奥さんを労ったり家族の将来を思う言葉の筈が、
「本当はそれほど子どもが欲しくないんじゃないか?」
という疑念を持たれてしまうことになります。
この辺りは、
自分の奥さんのことを知っているかどうかが鍵ですね。

 自分の奥さんと普段からコミュニケーションが取れていない旦那さんは、
何気ない労いの言葉が、
夫婦の溝を深めることに成りかねません。

 でもね、
私なんかは毎日こうした女性の話を聞くから分かることで、
世の大半の男性は不妊治療の主役になることはありません。
なりたくてもなれないんです。

 治療中はネガティブになりがちですが、
出来れば少しだけポジティブになりましょう。
そうすれば旦那さんの言葉の真意が分かるはずです。
それでも?なら、
思い切って言葉の真意を問いましょう。
喧嘩はそれからでも遅くありませんよ。

 その真意があまりにも自分の感覚から離れていたら、
妊娠や育児に関しては決定的に意識が違うと言うことです。
これは恐らく一生変化しません。
するとすれば子育てと共にですから、
不妊治療中は無理でしょう。

 今後はそれを覚悟で夫婦をしていくしかありません。
その後のことは....分りません。