フタル酸エステル

 気になる記事が出ていました。
昨年の記事のようですが、
体外受精に使用する培養液の中に、
高濃度の化学物質が含まれているというものです。

 この化学物質は「フタル酸エステル」というもので、
妊婦の血液から検出されるものの、
最大で約100倍相当の濃度が培養液から検出されるそうです。

 動物の胎児の生殖機能に影響を与える濃度の、
約1000分の1ほどだそうですが、
マウスの細胞の遺伝子には異常が起きるレベルで、
受精卵や胎児への影響が懸念されるとあります。

 フタル酸エステルは、
いわゆる環境ホルモンや内分泌攪乱物質とされるもので、
ヨーロッパではこれを使用した製品に、
強い制限が掛けられていますが、
日本ではまだ規制が甘いようです。

 フタル酸エステルにも多くの種類があるので、
比較的安全であるものとは思いますが、
今後更なる検証が必要なことはいうまでもありません。

 安心して不妊治療が行えるよう、
薬剤だけでなく、
使用する製品にももっと多くの情報が欲しいですね。

 これはこれから体外をする人を怖がらせる意図でなく、
色々な情報を自分で集めて判断する一環してですので、
体外受精を止めろいうことではありません。
でも多くの情報から、
自分で選んで体外受精という選択肢を選んだ方が、
色んな意味で後悔がないような気がするのです。

 ご理解下さい。