野田氏のTVについて

 現在不妊治療を受けている方の中には、
先日の野田聖子氏のTVを見た方も多いですよね?

 私はと言うと、
最初は全く見る気は無かったのですが、
家内が熱心に見るもので、
横目で見ていました。

 不妊治療と無縁の方からすれば、
本当にとんでもないエゴの固まりだと感じたでしょう。
高度医療を受けている方は、
もう少し複雑な感情で見ていたでしょうか?

 不妊治療を受けている方の中にも、
タイミングを診て貰うだけなら良いけど、
投薬は絶対に嫌とか、
投薬は良いけど人工授精は嫌だとか、
人工授精はまだ自然に近いから良いけど、
体外受精は嫌だとか、
色々な人がいらっしゃいます。

 ただ今回の野田氏の方法は、
それらを大きく超越した方法です。

 結果的には母子共に大きな障害を抱え、
特に子どもにとっては非常に深刻な事態となっています。
実際のところ、
野田氏の本当の考えは私には分りません。

 ただ自分が産みたいというエゴだけで子を作ったのか、
何か社会への問い掛けがあったのか、
自分の権利を純粋に主張したかったのか。
ただ言えることは、
結果として親としては一番大事な子どもに、
取り返しの付かないことをしたということ。

 年齢や妊娠する課程は別としても、
障害児の生まれてくるリスクは避けることは出来ません。
だからこそ妊娠前に、
出来るだけ母親として出来ることをやっておく。
これは当たり前のことです。

 当然、
不妊治療を受けている方などは、
当たり前に身体のことには万全を尽くすべきです。
私が個人的に「出来ちゃった婚」が嫌なのは、
こうしたことが準備できないからです。

 タイミング法から人工授精。
人工授精から体外受精へと進むに連れて、
身体への負担は大きくなりますし、
一般的に言う自然の状態からは遠くなります。

 そうした人は、
極力自分の身体を気遣い、
それらが全て自分の子どもの為だと自覚すべきです。

 それが野田氏に出来ていたんでしょうか?

 TVでは映像があるため、
どうしても同情的な意見や反対に攻撃的な意見が多くなります。
本当はただ自分の子育てをしているというだけなのですが。

 私はこうしたメディアの変な情報に惑わされず、
本来あるべき妊娠や出産、子育ての姿のお手伝いを、
粛々とさせてもらうつもりです。

 皆さんは、
あの方は非常に特殊であり、
色々な意味で一般的ではないと考えるべきです。
現在治療中の方々、
これから治療の挑む方々は、
当たり前の身体作り(これが難しいですが)をして、
来るべき日に備えましょう。