自分に合った方法

 昨日来院された患者さんから、
「先生見ました?」
って聞かれまして、
何のことかと思ったら東尾理子さんが妊娠されたそうで、
ブログでその報告を見たと教えてくれました。

 東尾さんは全国で茶話会を催し、
同じ悩みを抱える女性達と意見交換をされていました。
今回の妊娠には色々な要因があったと思います。

 まずは完全な自然周期に変更したこと。
これは身体に負担を掛けず、
自然に近い状態で体外受精を行うことで、
医原性不妊を防ぐ良い方法だと思います。

 またKLCで治療を行ったことも要因の一つかもしれません。
個人的には全く繋がりはありませんが、
患者さんに聞く限りでは採卵の確かな技術は定評があるようで、
無麻酔下でもあまり痛みを感じないそうです。
また胚盤胞移植ということもあり、
確率的にも有利な方法ではあります。

 但し胚盤胞移植医以外は行わない(知る限り)ため、
胚盤胞が育たない人ではあまり有効とは言えません。
当院の患者さんの中には、
胚盤胞には全く育たない人が、
初期胚移植で妊娠出産される例もありますので、
単純にKLCの方法がベストとは言えません。

 今回は理子さんのお話ですので詳しくは割愛しますが、
自分に合った方法を選択できたことで、
妊娠出来たことは間違いありませんし、
これから治療を続ける多くの女性にとっても、
色々な参考になることは間違いありません。

 また何よりも多くの女性の希望になったでしょう。
おめでとうございます。