たまごの移植

 今日は、
二人の患者さんが胚移植を受けてから来院されました。

 お一人はご主人の精子の状態が悪いため、
凍結精子からの3日目胚移植で、
グレードは3ということでした。
この方は一人目も同じ方法で妊娠出産され、
二人目のために頑張っています。

 前回のときもグレード3だったそうですので、
胚のグレード=結果ではないことは本人も分っていながらも、
「もうちょっと良ければなぁ。」
というのが正直なところのようです。

 もう一人の方は、
2段階移植の胚盤胞移植でした。
無事胚盤胞になるかどうかドキドキでしたが、
無事移植を終えてほっと一息といったところです。

 胚盤胞移植は、
妊娠の確率は確かに高くなりますが、
胚盤胞になること自体が大変ですから、
不妊治療に於いては評価が難しいところです。

 一人目の方などは、
精子の状態が悪いため胚盤胞にはならず、
待っていると分割が止まってしまいますが、
実際には一人産んでいらっしゃいます。

 頑なに胚盤胞移植しか認めない病院もありますが、
精神的なことやその他諸々考えると、
たまには初期胚で移植するのも良いのでは?
と思ったりもします。

 子宮に受精卵が戻るということ自体に、
子宮に与える良い影響があるのではと思うからです。
確かに子宮に「たまご」がいるという事実。
これも大事だと思いませんか?