検査データ

無料ブログだからか、
うちのトップページの上に感じの悪い宣伝広告が表示されてますね。
全くうちとは関係ありませんし、
お勧めもしてませんのでご注意を。

さて不妊治療で病院に通っていても、
病院によりスタンスは様々。
自己管理を促す病院もあれば、
有無を言わせぬ病院もある。
それこそ検査データすら渡さない病院もあるくらいです。

当たり前ですが、
検査データは絶対に自分で管理して下さい。
何故なら自分で管理していると、
転院も誰にも気を遣わずすぐに出来ますし、
何より自分が受けた治療とそれによる結果が一目瞭然だからです。

高度医療を受ける方は、
特に体調管理に気を配るべきです。
そうすれば妊娠に一歩近づく事は間違いありません。

やり方ではなく

 本日午前と午後に一人ずつ妊娠報告を頂きました。

 お一人はタイミングで、
もう一人は顕微授精からの胚盤胞移植での妊娠です。
それぞれ違う方法ではありますが、
当院で鍼灸治療を週1回受けて頂いた点だけは一緒です。

 結局のところ治療は方法の善し悪しではなく、
その人に適切であるかどうか、
または根本的な体調管理が出来ているかどうかということです。

その方に合えば、
タイミングでも人工授精でも結果は変わりませんし、
例え顕微授精とはいえ確率が特別高くなる訳ではありません。
それよりもその方にとっての適切な方法を探ることと、
体調管理を如何にするかということが肝要なのです。

自宅でお灸

 よく自宅でお灸をしたいという人がいます。
勿論お灸はよく効く治療ですが、
それはあくまでも適切な量と場所に施した場合です。

 素人が解説書を片手に行って効くかどうかは不明です。
というより専門家の治療を受けながら、
あくまでも補助的な治療として行うべきで、
治療をある程度の頻度で受けている人は、
基本的には必要ありません。

 だってその為の専門家ですから。

 当院の場合には、
治療間隔がどうしても空く場合や、
冷えがあまりにも強い場合のみ私が指定した場所に印を付け、
お灸をしてもらいます。

 よく使われる三陰交も血を作るツボではありますが、
逆に血を下すツボでもありますので注意が必要です。
もし血を下すほどの力がないというなら、
そもそも必要のない施術だということでしょう。

 悩んだときには専門家が一番です。

胚盤胞しか妊娠しないのか?

病院によっては、
体外受精や顕微授精で凍結する受精卵が、
胚盤胞でないと意味がないとするところもあります。

病院の言い分としては、
分割が進まない受精卵はどうせ胎内でも育たないということのようですが、
実際にはどうなんでしょう?

年齢や条件にもよりますが、
胚盤胞になる受精卵は全体の約2〜4割程度でしょうか?
その内妊娠に至るのも同様の確率ですので、
最大でも2割弱というところでしょう。

元々体外受精の成功率が1割〜2割というところですので、
結局変わらないのかもしれません。
胚盤胞移植は、
ある意味1時的なスクリーニングとして行われていたり、
確率の低い移植の回数を減らし、
投薬や処置による身体の負担を減らす目的で行われるということでしょう。

では最初に戻りますが、
胚盤胞にならない受精卵は妊娠しないのでしょうか?
これは経験上だけで言うとNOです。
胚盤胞にならない受精卵しか出来ない方でも、
妊娠や出産に至る人は少数ながらいらっしゃいます。

胚盤胞移植しか行わない病院に通院しながら、
胚盤胞が出来ずにキャンセルを繰り返す人は、
思い切って転院するのも一つの方法かもしれません。
当院の患者さんでも、
胚盤胞が全く出来ず、
初期胚のみで妊娠、出産される方は、
年間に数人いらっしゃいます。

自分に合った治療法や病院を選ぶことが、
妊娠への近道です。

プレ父親

 今週来院された新患のお二人は、
タイプは全く違いますが、
共通点はご主人があまり積極的ではないこと。

 協力は惜しまないが、
自分が何かをするわけではない。

 恐らく不妊治療は奥さんが頑張るものだと思っていて、
ご主人は薬の内容や治療の内容を全く知らない。
言われれば検査をしたり、
言われれば精子を提供したりするだけ。

 こういったご夫婦は本当に多くて、
高額な治療費を払うために仕事が辞めることが出来ないため、
治療を隠しながら半休を駆使して治療を受けていたりする。
しかも治療費の殆どや全部を、
奥さん自身の貯金や収入で賄う方もいらっしゃいます。

 特に奥さんに明確な原因がある場合などは、
その責任感からその傾向は強い。
ホルモン剤の副作用に苦しみながらも必死で治療を受けているにも関わらず、
ご主人があまり治療に興味が無ければ、
治療を継続するのは非常に苦痛に満ちたものになります。

 治療のことを知れば知るほど、
ご夫婦の協力や理解が大事だと思うのに、
そういったご夫婦はごく少数。

 当院でもご夫婦で来院をとは言いますが、
実際に継続してご夫婦で来院される方はごく少数。
精子は劣化しないなんて考えている人や、
旦那が煙草を吸っていても友達のところは出産しているなんて人は、
知識がない独りよがりの人。

 大事な人のため、
これから産まれる大事な家族のために、
妊娠前の準備が必要なのは、
実はプレ父親かもしれません。

冬のこの時期何をすべきか

 こう寒くなってくると、
大抵の方は暖かくなってから治療を開始、
或いは再開しようと考えがちです。

 ところがそれが大間違い!
冬の間にすっかり血の巡りが悪くなった身体が、
春になったからと言って急に良くなるでしょうか?

 実は、
春に花を咲かせるには冬の養生が重要なのです。
春に見事な花を咲かせるために、
その準備を秋冬の時期に行うのです。

 秋冬は活動期ではありませんので、
激しい運動をする必要はありませんが、
秋冬で蓄えた栄養や体力を、
暖かくなる時期に解放するんです。

 だからこの時期に治療をすることは本当に大事なんですが、
この大事な時期は大抵毎年暇になります。
そこで暖かくなってから慌てて身体作りをしても、
暖かい時期には間に合わないまま1年が通り過ぎていく。

 思い立ったら直ぐに動く!
この冬をしっかり体力作りあてて、
春に笑えるように身体を作りましょう。

転院するということ

 先日から何名か不妊治療の病院を変更
されました。
正直病院の実力差はかなりあり、
それは医師でも笑ってしまうほどの実力差です。

 「えっ?そんなことしてたの?」

 なんて治療をされていることもしばしばです。

 転院先の医師の反応を聞いていても、
苦笑いされてたという話もよく耳にします。

 失敗しがちなのは、
安易にネットの評判や広告に騙されるパターン。
施設の豪華さや設備の新しさが、
患者さんからの治療費で賄われていることを忘れてはいけません。

 転院された方の中には、
「片方の卵巣はもう死んでいるよ。」
と言われたにも関わらず、
投薬なしで排卵するようになった方もいました。

 これも鍼灸の効果と言いたいところですが、
正直いい加減な診察と投薬のせいで身体が弱っていたせいでしょう。
考えさせられますよね?