清流

 今年は暑さが厳しく、
なかなか外に出るのも躊躇われます。
恐らく不妊治療をお休みしている方も多いのではないでしょうか?

 今の季節にさぼっていると、
冷たいものを飲みすぎたり冷房でからだを冷やしたりで体調を崩し、
秋口にいざ治療となった時には思わしい結果が出ないのです。

 こんな季節だからこそやることがあります。

 しっかり汗をかき、
水分を摂り栄養を摂り、
体内の水や栄養を循環させましょう。
体の中を綺麗に入れ替えるのです。

 停滞した水や気は自分の力だけでは動かすことが出来ません。
鍼灸治療などの手助けを使って淀んだ体内を綺麗にしましょう。
体内が汚いどぶの様になっていませんか?
綺麗な清流になっていますか?

妊娠中の急な出血やお腹の張りどうすれば…

 妊娠中に急な出血やお腹の張りや痛み。
どうしても最悪の状況を考えてしまい、
緊張するやら落ち込むやら。

 病院に飛び込むことも多いでしょうが、
決定的な解決法はあまり無く、
場合によっては内診をすることで誘発され、
受診自体が体調不良の原因になることもあります。

 そこで私がお薦めしたいのは、
「妊婦の絶対安静」です。
これは単純な様ですがなかなか出来ない。

 つまりトイレや自分の食事、入浴以外は全く動かない。
これが妊婦の絶対安静です。
お子さんがいようが旦那さんがいようが関係ありません。
家事を一切放棄し、
仕事も一切放棄する。

 これが出来ればかなり安定することは確かです。
私も家内の時は子どもの送り迎えや弁当作りは頑張りました。
そのお陰で早まると言われてた出産も予定日通り。

 恐らくあのまま入院して頻繁に内診でもされてたら、
予定日よりもかなり早く産まれていたはずです。
何せ受診の度に体調不良に見舞われましたので。

 お困りの方は是非一度お試し下さい。

ひより堂は不妊治療専門鍼灸院なのか?

 検索サイトでキーワード検索するとき、
不妊」「鍼灸」「大阪」などとキーワードを入れると、
当然ながら広告費を沢山支払っている鍼灸院などがずらりと名前を連ねます。

 当院はお金を一銭も使っていませんので、
検索結果はそう上位には来ないでしょうが、
内容にはかなりの自信があります。

 まぁ実はこれは負け惜しみで、
単に掛けるお金が無いだけですが。

 さて専門治療というと一般的には、
それ以外していない治療所ということななのでしょう。
当然ながら通院患者は不妊治療が目的の人だけですから、
待合いなどでも同志が沢山いるわけです。
 
 でも当院ではお子さんからお年寄りまで来院されます。
それが嫌な人もいるでしょうが、
不妊治療は隔離された中で密かに行われるべきものではありません。
だって子を身籠もり、
産み育てることはごく自然なものですし、
本当の意味で自然を離れては治療は成功しません。

 勿論これはきれい事ですから、
お子さんの声を聞きたくない人や人に会いたくない人には、
極力配慮は致します。
その為の予約ですから。

 でもそういう人も妊娠をし、
その子を産めばお母さんになり、
育児で身体がボロボロになって再び治療所に帰ってきます。
子育てもきれい事では済みませんから、
妊娠中や産後の治療を私はしますし、
夜泣きや風邪を引いたお子さんの治療もします。

 孫の世話で疲れた老人の治療もしますし、
成長した子どもさんのクラブでの怪我も治療します。
これが私の理想であり、
そのスタート地点が不妊・未妊治療ということなのです。

 私が専門的に未妊を治療した子どもさんが、
ボチボチ小学校の高学年から中学生くらいになりました。
もう数年でその子達の子どもが通ってくれるかも知れません。
これも総合治療院でありながら、
不妊・未妊治療専門治療院を掲げるひより堂の密かな楽しみでもあります。

なぜひより堂の鍼灸は数が少ないのか

一般的な鍼灸治療で使用する鍼の数は、
大体15〜20本くらいでしょうか?

でも私が1回の治療で使用する数は、
大体10本までです。
場合によっては5本に満たないこともあります。

知らない人にとっては数が多い方が効きそうに思うでしょうし、
少し得した気分になるかもしれません。
ただ実際には、
私は患者さんの状態を把握するほど数が少なくなり、
妊娠に成功するほどになれば1〜3本になることもあります。

鍼灸治療はいわゆるツボと呼ばれる反応点を適切に刺激することで、
身体に様々な変化を起こしてもらう治療です。
つまり実際に反応を起こしているのは患者さん自身の力であり、
私はきっかけを与えているにすぎません。

いくら私がこう動いてと言ったところで、
その力がなければ治療効果は望めません。
つまりその方の持つ自然治癒力を引き出す刺激や情報を鍼灸刺激で行っているのです。

この刺激は複雑になればなるほど、
強くなればなるほど受け取り手(患者さん)は疲れます。
つまり鍼や灸の数が増えるほど身体は戸惑い、
情報処理が適切に行われなくなります。

また身体が疲れることで、
自然治癒力もうまく働きません。
中には100本以上も鍼を使う治療所もあるようですが、
余程身体が把握出来ないんだとしか思えません。

ただ数が少なければ良いと言うわけでもありませんが、
少なくとも10本以内で私が治療しているときは、
迷いなく治療出来てるんだと思って頂いて結構です。

私が少数の鍼灸で治療を行っているのは、
それで治療効果が上がっている証明でもあるのです。
そうでなければ小心者の私は、
サービスで数を増やしていることでしょう。

町の産婦人科と専門病院のどちらに通うべき?

 不妊治療を病院で受ける場合、
大きく分けると町の産婦人科と専門病院がありますよね?

 そもそもこの二つの違いは、
「高度医療を受けるつもりがあるかどうか。」
という1点に集約されます。

 体外受精以上の治療を受けるつもりが最初から無ければ、
わざわざ高い費用の専門病院に行く必要がありません。
勿論検査だけでもというなら別ですが、

「検査で高度医療が必要です」

となったときにはその先の治療は受けないのですから、
それなら諦めるためだけに行くのかと言う話です。

 高度医療を受けてでも妊娠や出産がしたいという方なら、
最初から高度医療の出来る専門病院に行くべきです。
そうすれば例え最終的に高度医療以外の方法で妊娠したとしても、
それまでの時間経過はかなり短く済みます。

 検査などもより専門的に行えますし、
特に高度医療が絶対的に必要な場合には、
回り道をしなくても済みます。

 それでは、
鍼灸不妊治療を受ける方はどういう方か?」

 それは大部分の鍼灸が受けれる環境の方です。
町の産婦人科に通う人は、
体調の把握と妊娠しやすい身体作りのため、
専門病院に通う人は、
多くのホルモン剤や高度医療で傷つく身体のケアと、
多くの良い卵を作り着床しやすい身体作りのため。

 勿論両者ともより良い妊婦生活を送るためでもあります。

必要な薬と不必要な薬

 つい先日も採卵のために周期を整えると称してピルを服用し、
激しい頭痛や吐き気に見舞われたため、
服用を中止すると直ぐに月経が起こり、
結局周期を整えるはずが返って乱れる羽目になった方がいました。

 そもそも周期や排卵が自力で整っているなら、
大量の採卵をしないのなら薬は必要ありません。
刺激周期で行う場合にも、
出来るだけ少なく行う方が良いでしょう。

 中には入院設備を用意した上で、
入院覚悟で過剰投与する場合もありますので注意が必要です。
特に一度過剰刺激症候群になったことがあれば、
少なめの刺激に切り替えて貰うのも一つの方法です。

 タイミングや人工授精でも、
自力で排卵が出来るなら、
あまり厳密に薬で管理する必要はありません。
むしろ自分の力を失ってしまい、
薬剤性の不妊に陥る可能性があるからです。

 自分の妊娠力を高め、
自分の力をどれだけ信じれられるかが重要です。
妊娠力は日々の生活の中に宿ります。
日々の生活無くして妊活はありませんよ。

出生前診断

 出生前診断が簡易な検査で出来るようになって、
検査を受ける方が増えてきていることはご存じの方も多いでしょう。

 つい先日は出生前診断で問題が認められた方の、
実に8割以上の方が人工中絶されるというニュースが出ました。
そもそも診断を受けること自体がその為でしょうから、
後の2割弱の方が覚悟を持って出産に挑んだこと方が、
ある意味凄いとは思います。

 私個人は否定も肯定もしません。
実際にダウン症のお子さんをお持ちの方でも、
本当に幸せそうに子育てを楽しんでいる方もいますし、
厄介者扱いをしているご家庭もあります。

 ただそれについて出生前に真剣にご夫婦で話し合うということが、
一番意義のあることではないかと思います。
どちらにせよ絶対的に高リスク児を産まないという選択は、
現状では出来ないのですから、
将来の子育てや出産にご夫婦で真剣に対話をするということに、
個人的に今は意義を感じているのです。