胚移植後の過ごし方

体外受精や顕微授精での、
胚移植後の生活は病院によって、
様々な指導がされています。
1週間程度のお姫様生活を指導するところもあれば、
普段と全く変わらない生活を指導されるところもあります。
それだけでなく、
「スポーツ活動や外出などもどうぞ。」
なんてところまで。
では実際にはどうでしょうか?
子宮内に戻された胚は、
数日の間に着床しますが、
第一関門である着床自体には、
安静などは関係がないとされています。
ただセントマザー病院が提唱する、
GIFT法、ZIFT法、EIFT法などのデータが正確なら、
本来卵管内を移動する期間である数日は、
あまり体調に影響が出るようなことは、
極力控えることも大事かもしれません。
ただお姫様生活は必要なさそうです。
食事に関しては、
本人が規則正しく不摂生をしていないなら、
そんなに気を遣う必要はなさそうです。
但し飲酒や喫煙だけは厳禁とし、
間接喫煙も控えましょう。
胚移植から心拍確認までは、
受精卵は外部からの栄養を必要としませんので、
栄養価の高い食事は、
着床や受精卵の成長には関係しません。
むしろ移植後の飲食は、
着床後の成長に関係すると考え、
先行投資だとに考えましょう。
まとめますと、
1.移植後は過剰な生活制限は必要なし
2.受精後1週間程度の期間は疲労しない生活
3.飲酒や喫煙(受動も含め)は厳禁
4.栄養は着床後の為と考えて規則正しく
5.後は神のみぞ知る
というところです。
1〜5を意識するあまりストレスを溜めるなら、
普段通りの生活をしましょう。
実は一番の大敵はストレスですから、
その人次第で柔軟に生活を変えてもらい、
動くのが心配ならゆったりと、
運動が好きなら軽い運動、
その他ストレスの感じ難い生活が、
一番の秘訣のようです。
あまり色々計算高くならない方が良いでしょう。